ビルシュタインを作ってみる

といっても、一から作る訳でもないですし・・・
当然、
純正ショックを黄色に塗る訳でもありません(爆)

JRピアッツァ用の社外ショックとなると、大昔に販売されてた130用やPFジェミニ
用を探してくるとか・・・ってのがメインになりますわね。
もちろん新品買うのが一番懸命でしょうが
ビンボー人にはツライですしね。(笑)

まぁ、ブタマヨ号にも大昔のポテンザ8段ダンパーなどという懐かしい
ものを装着してたんですが・・・調整部のオリフィスがダメになったのか、調整
ダイヤルは廻らん様になるわ、段差踏んだ時にゃガチャガチャ異音するし・・・
そんなこんなでストックしてた物を使って代わりのダンパーを作ってみることに
しました。


今回の餌食はビルシュタインのいすゞミュー用!
解体屋で何故か\3000で買って参りました。(笑)

実はミュー用とビッグホーン用ダンパーってピアッツァ用ダンパーと
ほぼ同寸だったりするのね。
ロアー側のカラーの径が一回りデカイのが相違点。

上から:
ミュー用改 ピアッツァ用
ミュー(UCS17)用
ピアッツァ純正
ビッグホーン(UBS69)用


純正とUBS用の全長は同じ
UCS用は5mm程短い程度
の違いですね。


なんでUBS用も持ってんね
ん?とか聞かないように(爆)

左から:
ミュー用改 ピアッツァ用
ミュー(UCS17)用
ピアッツァ純正
ビッグホーン(UBS69)用


ロアー側のカラーの径の違い
が判るでしょうか?

マトモに改造するのならロア側のブッシュを抜いてしまって、多くのメーカーから
補用部品として販売されているブッシュとカラーを装着すればあっさり完成して
しまいます。普通の方にはこの方法をお勧めします(笑)
たぶん2本分でも\3000以内で収まるでしょうし・・・


しかし今回はカラー部のみ純正と差し替えるという
極めてアホな方法で作ってみる事にしました。
ただ単に3000円で買ったショックに3000円掛けるのがイヤだった・・・(爆)

左から:
改造後
改造前


最終的には
こんな風になります。

まず・・・

ミュー用のビルシュタインからロアーブッシュを抜き取ります。
普通はプレスや万力を使ったりするらしいのですが、今回使ったのは
智剛斎 金槌!

カラーと同径のスチールパイプ(12mm)とボルトを当て物にして
ガンガン叩いていきます。

軽く叩いただけで
ブッシュが抜け始めてるの図

はい、抜けました。

次に・・・
純正ショックからカラーを抜き出します。

まさかイベント時のフリマで
10万キロ使用HBL純正ショックなんて
売り出しても買い手が付く訳もないので惜しみなく破壊していきます(笑)

で、実は純正ショックのカラーは両端部がブッシュに接着されてるものの
真ん中のあたりは接着されてない様です。
(1本目作成時に発覚)

まず・・・
クランプやらパイプやらを
組み合わせて純正のカラー
を片側に押し出します。

するとカラーの接着部が
出臍のように飛び出した
状態になります。


その外周の接着されている
部分をカッターナイフでぐるりと
切り裂いていきます。

これを裏表行います。

あとはミュー用と同じ要領でカラーを抜いていきます。
純正のカラーは中心部より両端の外径が少し大きくなっている為に
抜くのには結構体力を要します(笑)
が・・・根気よくやれば必ず抜けますので。



次に・・・
抜いたミュー用のブッシュからカラーを抜き出します。
コイツはカラーがブッシュに接着されているので結構強敵です。


ここで登場グリーンシート・・・いやいや、19mmのアルミパイプ。
        (↑京都人しかワカランな)


コイツの内径がカラーの外径と絶妙なクリアランスを生み出します。
カラーの幅の半分にカットしたアルミパイプをカラーとブッシュの接着部に
強引に押し込んで接着を剥離させていきます。


(なお、ビッグホーン用の場合は接着されてなく差し込んであるだけのようです)

ナット
ワッシャー
アルミパイプ
ブッシュ
ボルト
の順に組みたてて
グリグリ締めこんでいきます。

これを裏表から行うと・・・

こんな風に♪

この方法でもちょうどカラーのちょうど真ん中の所の接着が剥がれないので
アルミパイプとブッシュの間にマイナスドライバーなどを突っ込んでグリグリ廻して
中心部の接着部をすべて引き剥がしてしまいます。
全部接着が剥がれれば、無事にカラーは抜けてくれます。

左から:
純正のカラー
ミュー用のブッシュ
ショック本体

この三つを組立れば完成。

まずショック本体にブッシュのみの状態で圧入。
(先にカラーを組みつけてしまうとおそらく入らなくなります。)
人力とドライバーを駆使して先端のツバ部分を通したら
あとは金槌でゴンゴン叩くとあっさり入っていってくれます。

ブッシュが圧入されたらカラーを圧入します。
先端を穴に合わせてカラーの変形を防ぐためにボルトを当てておきます。
あとはひたすら叩くだけ〜!
かなり難儀しますが必死になってハンマー振りおろすだけです。
あと勢い余ってショック本体を殴らない様に・・・(笑)

はい、完成です〜♪


おまけ:

最後のカラー圧入の

壮絶な戦い
を物語る画像

当て物にしてたボルト
の頭がこんなことに・・・