レガシィ用ミラー取り付け法(宮本式)

イベント時等に「評価はウケるが真似されない」原因は何かと考えたところ、
ひょとしたら配線法などが解らないからではないのか?ということで、
ピアッツァにBG5型レガシィ用のドアミラーを移植する方法を説明します。


なお、ここに記します内容は私の車(宮本車)に対して行った手順であり、
後に同様の改造を行われる方へのご参考として掲載するものです。
したがって、実際作業されるにあたってはくれぐれも
自己責任ということで
お願いいたします。


一応私の車では装着後、相当の年数が経過していますが、
現在まで問題なく使用できています。
また、装着した状態で何度か車検も合格しています。


まず初めに・・・
「前期ボディ」・「後期ボディ」の違いによって若干配線方法が変わります。

前期ボディ車の場合
格納状態で保持できないタイプのドアミラーが装着されています。
(手で倒しても
ぼよぉ〜っん!って戻ってくるヤツね。)
このタイプのミラーは、ミラー本体から4本の配線が出ています。


レガシィ用に使われている配線の本数(3本)と異なるため、「ノーマルの配線
のうち3本のみ使う」「新規に配線を引く」のどちらかの方法で配線します。
ただし、私自身前期型の配線図持ってませんので(笑)詳しくはわかりませんが・・・


後期ボディ車の場合
格納状態で保持できるタイプのドアミラーが装着されています。
このタイプのミラーは、ミラー本体から3本の配線が出ています。
そのため純正の配線を流用して装着できます。


なお、前期後期共に電動格納用の配線(2本)を新規に引く必要があります。

以下に記述しますのは、後期型の配線方法です。
前期型に装着される方にも参考にはなると思われます。


まず、解体屋さんなどで、レガシィ用のミラーを買ってきます。
コレが無いと始まりませんね。(笑)
カプラー付きの状態(ハーネスも長めに付いてる方が後々楽です。)
で調達ください。


御自身で解体車から取り外される場合は、固定用ビス(3本)が非常に
固く締まってる為、インパクトドライバーを利用される方がいいと思います。
ネジをナメると厄介ですヨ。(経験者は語る)
またインパクト叩きすぎると、ミラー割ってしまう可能性がありますので気を
つけて作業してください。


あ〜そうそう、緩んだネジを抜く時はミラー本体を外側から支えておくのを
忘れないでください。
ネジ抜いた瞬間ミラーが地面に落下などしたら悲惨
ですからねぇ・・・


同時にミラー用のスイッチもカプラー付きで外してきます。
解体車の状態によってはスイッチが欠品している可能性がありますが、
平成前期の日産車に同じスイッチを使っている車種がありますので
そちらから調達してください。
(P10プリメーラや同時期のローレルで確認しています。)


ミラーの配線の解析
まず、ミラーに付いている、カプラー(5端子)を
車体側から見て右図のように振り番をつけます。


番号を付けた各端子にバッテリーを繋いで、
配線を解析しました。


その結果、下図の様になりました。
(左用ミラー、右用ミラー共、同じようです。)


コネクタA (車体側から見た図)


+
-

解析の結果、各端子は以下の様に振り分けられます。

左ミラー 電格用1 電格用2 (4)BW (2)WL (5)WG
右ミラー 電格用1 電格用2 (4)BW (3)BG (6)WB

#上記の記号は 88’電装修理書に準じます。


ミラースイッチ側の解析
解体屋から調達したレガシィ用(日産用)スイッチを解析します。

スイッチを裏側から見て、右図のように番号をつけ、
各端子にテスターを当てて解析します。


段取りは説明するとヤヤコシイので(笑)
とりあえず分析結果だけ。下に記します。

電格1 (1)B+ (7)B- (4)BW 電格2 (2)WL (3)BG (5)WG (6)WB

#上記の記号は 88’電装修理書に準じます。
(ただし「電格1・2」については便宜上付けたものです。)


ピアッツァ純正ミラー用スイッチの解析

電装修理書を見れば解ることですが・・・
各端子の接続先は以下の様になります。

コネクタの端子配列
B+ WL BG BW WG WB B-


純正のドアミラー用
カプラーの解析


ピアッツァの純正ミラーに付いてい
るカプラー(3端子)の配列は
右図の通りです。


ハーネスの加工

純正ミラースイッチに刺さっている
車両側ハーネスカプラーを切り取り、
レガシィ用のカプラーに変更します。


一度に切り離すと配列が解らなくなったり
しますので、一本づつ順に「切る→繋ぐ」
の作業を繰り返してください。


詳細は、配線図を参考に
繋ぎ変えてください。


新品のカプラー用金属端子が入手できな
い場合は、ケーブル同士で接合する事になると思いますが、
ギボシ端子などを使うと内張りの中に収まらないようになってしまう可能性があるので
ハンダや圧着端子を利用して工夫してください。


次に配線図を参考に電動格納用の配線(2本)を施設します。
それぞれ分岐させ、右ミラー用はレガシィミラー用カプラー(5端子)の1・2へ。
左ミラー用については右ドアからハーネス用チューブの中を通し、ダッシュボード内、
左ドアのハーネスチューブと順に通していき、左ドア内のレガシィ用カプラー(5端子)の
1・2の端子に接続します。


次に、左右のレガシィ用カプラー(5端子)の3・4・5の各端子に配線図通りに純正ミラー用カプラー
の3つの配線を接続します。


車体の加工

ドアパネルの純正ミラーの固定ネジ3箇所のうち
上側(A)、前側(B)の2箇所を使用してレガシィ用
ミラーを取り付けることになります。(画像参照)


なお、Aの穴は約5ミリ程度、ヤスリなどを用いて
後側に偏芯させて、おく必要があります。


そして加工後、カプラーを接続してミラーを取付けます。
2本のネジは強く締めすぎるとパワーウィンドゥの動作に
支障をきたす場合がありますので、思いっきり締めこま
ない方が良いようです。(笑)

取付けたミラーの防水加工

ミラーの土台の外周部(右の画像の黄色い線の
部分)に歯ブラシに歯磨き粉を載せる要領で
ブラックシーラーを塗りこみます。
その後、青い矢印の要領で
「ぐり〜ん」っと軍手
を嵌めた指で拭き取る感じで成型しました。


我ながら強引な方法だとは思いますが・・・(爆)

ちなみに私は、ここまでの作業を終えた後に
ミラーの塗装を行いました。


ミラー本体の取付け&配線が終れば動作確認をした上で
内張りを取付けインサイドハンドルケースをレガシィ用スイッ
チに現物あわせで加工して終了です。